株式投資でマイクロソフトのビル・ゲイツに次ぐ世界第二位の富豪となったウォーレン・バフェット。その投資哲学・戦略については、多くの本が出ていますが、本書はバフェット本の翻訳等で著名な経済評論家・三原淳雄氏監修のムック本です。
一見、株式投資の初心者向けの本の様ですが、奥が深い内容となっています。
いずれも、いろんな本・雑誌に登場するものではありますが、彼の哲学・言葉の一端をご紹介します。
「買うのは企業。株ではない」
「10年持ち続ける覚悟がないのなら買わないほうがよい」
「株を買った翌日から、長期にわたって市場が閉鎖されてしまったと想像してみる」
「重要なのは自分の土俵で勝負すること。それも、どれだけ広いかが大事なのでなく、どれだけはっきりとした土俵の円を描けるかである」
「いいものは、いくら持っていていい」(集中投資せよ!)
ちなみに、まだバフェット本人が書いた本はありません。ご存命のうちに書いてもらいものです。
本書より先に「バフェットの銘柄選択術」を読みましょう。簡潔に評価するとこれだけなのだが、もう少し親切に書いてみる。と言うのも、「銘柄選択術」の出版前なら推薦できる内容だからである(Intro.の「ライブドア関係報道の受け売りを書いてみました」は除く)。
基本的な体裁は「ページ数少なめで絵が沢山のバフェット本ダイジェスト」です。元ネタの主要な部分は「バフェットの銘柄選択術」だと評者は感じました。「銘柄選択術」は「分かり易く高度なHowTo本」であるために「Why」の割合は低めである。これに対して本書は「Why」に関する記述の割合が高いが、それでも銘柄選択術に書かれている「Why」を越えるレベルではない。読みやすさに関しても「銘柄選択術」が素晴らしいので、ページ数を抑えたところで大きな利点にはなっていない。本文は細かな部分を除いては悪くないんだけどね。